CTC採取サービスCTC Isolation Service
リキッドバイオプシーは、血液など低侵襲性の液体生体試料を用いて
診断や治療薬の選択等に役立つ技術であり、
内視鏡や針を用いた患者負担の大きい生検に代わり、
繰り返し行うことができる検査方法として近年注目されています。
当社は、リキッドバイオプシーの1つとして
血中循環腫瘍細胞(CTC)の採取サービスを提供し、
研究開発から臨床支援まで幅広くサポートします。
本サービスは研究開発を目的としたものです。
それら以外の目的には使用できません。
受託メニュー
独自開発※1の細胞分離技術を用いて、血液からCTC検出し(生きたまま)1細胞レベルで分取します。
血液量5mLに含まれるCTC数をカウント※2、もしくはそれらを個別容器(PCRチューブ、96ウェルプレート等)に保存してお返しします。

- ※1 特許JP6308525、US10317397、EP3130905
- ※2 独自の細胞分取装置(Rare Cell SorterTM)を用いて血液からCTCを分離し、Hoechst33342(+)、CD45(-)、EpCAM(+)and/or CSV(+)をカウントします。
試料送付
研究開発向け
血液量1~5mLを指定の採血管に保管し、当社へ直接お送りください。
まずは、お問い合わせフォームからお申込みをお願いいたします。
検査依頼時の注意事項
- 血液5mLを採血し、専用採血管にて保存ください。
- 採血後は専用採血管をゆっくりと10回程度、転倒混和して下さい。
- 採血後は常温(8~30℃)にて、専用の輸送ボックスに入れて下さい。ただし、使用前採血管は、冷蔵保存ですので、ご注意下さい。
- 原則、採血から48時間以内に処理を開始する必要があり、予約制になっていますので、事前にご連絡下さい。専用採血管と輸送ボックスをお届けいたします。
- 所属機関における倫理審査委員会において科学的及び倫理的妥当性に関する承認を得た上でご依頼ください。
- インフォームドコンセントを受けたものであること、個人情報が特定できないよう氏名等削除措置が実施されていることをご確認の上、ご提供ください。
- 感染性物質が含まれるサンプル(HCV、HIVなど)は取り扱っておりません。
費用
項目 | 費用 | |
---|---|---|
CTCカウント | 15万円/検体(税抜き) | |
細胞の個別採取 | ゲノム用 | TBD/個 ※Viabilityの低い状態で採取し、お返しいたします。 |
RNA/培養用 | TBD/個 ※Viabilityの高い状態で採取し、お返しいたします。 |
- 項目:
- CTCカウント
- 費用:
- 15万円/検体(税抜き)
- 項目:
- 細胞の個別採取 ゲノム用
- 費用:
- TBD/個(税抜き)
※Viabilityの低い状態で採取し、お返しいたします。
- 項目:
- 細胞の個別採取 RNA/培養用
- 費用:
- TBD/個(税抜き)
※Viabilityの高い状態で採取し、お返しいたします。
後工程は、要相談。
所要日数
項目 | 所要日数 |
---|---|
CTCカウント | 3日 |
CTCカウント、個別採取 ※画像情報込み | 3日 |
CTCカウント、個別採取、遺伝子解析 | 30日 |
ご依頼いただく検体数・オプション作業の追加などにより、標準納期に加え、お時間を頂戴する場合があります。 詳しくは、お問い合わせフォームからご相談ください。
検査フロー
-
STEP.1
外科治療、抗がん剤治療中の患者より採血
-
STEP.2
血液から、がん細胞*を“生きたまま”、“個別”に採取する自動分取装置
*Circulating Tumor Cell -
STEP.3
生きたままの細胞は遺伝子変異解析や細胞培養が可能
(適用場面)
転移把握,個別化医療,がん免疫療法,薬剤感受性検査など
当社技術
マイクロピラーを無数に有するオープン型のマイクロ流体チップを用いて、細胞のサイズ差/変形度を利用して細胞分離・捕捉、捕捉した細胞をその場で回収し、PCRチューブ等に個別に分取するロボットマニピュレーションシステムを開発しました(※1)。1細胞レベルで個別に分取した細胞は、連携機関において遺伝子変位解析、RNAライブラリ作製などの実績がございます。
※1 特許JP6308525、US10317397、EP3130905
実績
- 特許JP6308525、US10317397、EP3130905
- T. Masuda, WE. Song, H. Nakanish, et al, PLoS One, 12(4), 2017
- B. Turan, Y. Tomori, T. Masuda, et al, IEEE RA-L, 5(4), 2020
- T. Mori, A. Furukawa, B. Turan, et al, Anticancer Res, 42(10), 2022
- K. Sugai, T. Mori, B. Turan, et al, BMC Cancer, 24:1291, 2024